6)右手のメソッド 「右手の使い方」
実際に右手はどんな風にセットして
どんな風に指を動かすのか。
右手は普段通りの形で弦の上に置く
ただギターのボディーの右上方向に
肘がくる乗せ方になるので右手は
必然的に弦に対して斜めになる
この時にことさら指を立てて弦をつまむような
下図のような形にしてはいけない。
下図のように、ギターを持って自分の目線で見ると
軽く指が曲がって弦の上に手を乗せている感覚である
右手のセッティングができて、いよいよ弦をはじく
ピッキングの動作に移るのだが、
一番間違いやすいのが指先で弦を上方向に
引っ張りあげる動作で弾こうとしてしまうことだ。
弦は引っ張り上げるのではなく指先の肉の部分から
爪に向けて滑らせるように動かすことになる。
この動きは指の付け根の所を支点に
グーパーする感覚に似ている。
ただ、右手が弦に斜めにセットされていると
自然に指の付け根を支点に動かせば
弦をこする動きになるのだが
こする弾き方にもポイントがある。
まず
1)弦の上に指を置いてから弦を弾くこと
(指をスゥイングするようには弾かない)
2)弾き始めの瞬間に指先で弦に対して
ほんの少し弦にテンションを掛ける
押し込む力は弦が少したわむくらいでよい
3)弦を弾いた後は指先が手のひらに向かって動く
4)人差し指が3弦、中指が2弦、薬指が1弦を受け持つ
実際に動画のように3,2,1弦を弾く時には
親指を6弦に乗せて弾くようにする。
言葉では難しいので動画を参考に。
弾く瞬間に弦がたわんでいるのがわかると思う。
デジカメで撮ったので3弦のこするキュッと言う音が
ことさら大きく聞こえる適当な動画で申し訳ないが
言葉よりもわかりやすいかと。
最初のうちは上手く手が動かないと思うが
あとは慣れの問題で解決できる。
基本形に慣れてしまえば、
それが当たり前になるが、最初の段階で
楽に感じる自己流のピッキングに慣れると
後々修正するのがとても大変になる。
力強く、太く、美しい音を奏でるのは
右手が担う所が大きい。
ぜひ最初に基本の右手の使い方を
覚えてしまわれることをおススメしたい。